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50歳から始める山登り~誰も教えてくれない山のマナーとリスク~①

2023/12/12  栗コラム

山登りを始めて、3年目の頃のことだった。ゴールデンウィークに、雪の残る石川県は白山へと向かう。
残雪期のテント泊登山は、初めてのことだ。

ゲートが閉まっているので、市ノ瀬から別当出合までは、1時間半ほど林道を歩く。

別当出合から吊橋を渡って、砂防新道へと入っていく。
その吊橋を渡り切ったところで、うしろから来た登山者に声を掛けられた。
『板のあるところでは、アイゼンを外すのがマナーだよ!』

この時初めて、山にもマナーがあるのだと知った。それに今でも、この注意してくれた方に感謝している。
以来20年以上山登りを続けているが、テント場や山小屋では、大騒ぎして『うるさい!』と怒鳴られることは数知れないが、マナーを教えてくれるような人には、会ったことが無い。

それは、注意するほどではないが、もうちょっとこうした方が良いのにな~と心の中で思う程度だからであろうか。
私も、同じパーティであれば声を掛けることもあるが、他人に対して声を掛けたことはない。

そんな誰も教えてくれない登山のマナーって、結構あったりするんじゃないかと思う。
そこで、今回、山ではもうチョットこうすりゃ良いのにな!と私が感じることを綴ってみた。
もちろんこれは、私が勝手に感じているだけで、正解というものはありません。

50歳を過ぎて、山にでも行ってみようかと思うも、知識も経験も一緒に行く仲間もいない。
山岳会やサークルに入ればいいのだろうけど、いまさらそんなところに入るのも敷居が高い。

じゃあ、まずは一人で始めて見るか!と思った方に、何から手をつければ良いのか、どのような準備が必要なのか、といったところから山でのマナーやリスク管理まで、これまでの私の経験を活かして、お伝えしようとするものです。

山でのマナーとリスクを知ることによって、品格をもってかつ安全に登山を楽しめるようになることの一助になれば、幸いです。

私が声を掛けられた当時の、別当出合から砂防新道にかかる吊橋上での写真。

その後、この吊橋は土石流により流されてしまう。

現在掛かっている吊橋は、雪山シーズンには踏板が外され、鉄骨のみになる。(2015年5月撮影)

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