『FALL/フォール』
2023/12/17 栗コラム
アマゾンプライムビデオで、レンタルしていたので『FALL』を、観てみた!
映像を見ているだけで感じる高所の恐怖感!
没入感と言うのでしょうか、錯覚なんでしょうけど、高いところにいるコワさを感じる。
自分は出来そうもないという思いと、そんな無茶すんじゃない!と言う思い。
掌に汗がにじみ出してくる。
高いところに感じるコワさとは、そこから落ちるかもしれないという想像をするからだろうか?
山でも高くて危険なところもあるけれど、落ち着いていられるのは、帰り道があると考えるからだろう。
しかし、登ったはいいけど、下りられない!なんていう状況もあるかもしれない。
果たして、そんな時に落ち着いていられるだろうか?
どのような状況においてもパニックを起こさない!と言うのは大事なことだろうけど、なかなか難しいことであるかもしれない。
もう20年以上も前のことだが、南アルプスは甲斐駒ヶ岳に登った時のこと。
下山は、双児山ルートを辿った。
もうそろそろ下山できているような時間を過ぎても、下山口に近づいている気配がない。
そうなってくると、人間は勝手な判断をし始めるのか?
そのうち、『あっ!テントが見えた!』、『橋が見えた』、『人の声が聞こえる』、『バスの音が聞こえた』とみんながみんな口にしだした。
そんなはずはない。まだまだ山の中でバスが通るところにはなく、橋だと見えたものは倒木だった。
不安が大きくなってきて、見えないものが見え、聞こえるはずのないものが聞こえてきた、幻視に幻聴である。
遭難を回避する手段として重要なのは、通信の確保であると、この映画を観ても思えた。